当サークル新刊のお知らせです。創くん考察本シリーズです。がんばって書きました。インテックス大阪、通販あり。よろしくお願いします!
頒布情報
3号館 I15b @ SUPER brilliant days 2023夏[SUPER COMIC CITY 関西 29](インテックス大阪) 2023/8/20(日)
【新刊】『読解:紫之創の「ハレノヒ」のために 〜あんスタ「出発新GO!」イベントをめぐって』 (B5・56 頁・500円)
【既刊】も持っていきます。『読解「紫之創の物語」について 〜あんスタ「フィーチャースカウト創編」をめぐって』(B5・76 頁・500円)
お待ちしてます!
通販情報
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2051151
虎の穴
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031090379/?circle_new
BOOTH
https://miusow.booth.pm/items/5067469
新刊内容
最近の「Ra*bits」紫之創くんの内面の変化や成長について、「社会人☆門出を出発新GO!」イベントを中心に、過去のストーリーや楽曲、衣装、MV、SPP、スタライ等、広く参照しながら考察します。
「アイドル・紫之創」を引き受けることとその「未来」について。アイドル以前に、人間・紫之創としての根本的な価値観や世界観について。創くんたち「Ra*bits」の尊さの根源としての「ハレ」と「ケ」。創くんオリジナルSPPの変化。創ラップの意味。スーツ姿がもたらしたもの。過去イベとの比較。等々についても考えます。
■サンプル(pixivと同内容)
【概要】
最近の「Ra*bits」紫之創くんの内面の変化や成長について、「社会人☆門出を出発新GO!」イベントを中心に、過去のストーリーや楽曲、衣装、MV、SPP、スタライ等、広く参照しながら考察します。
「アイドル・紫之創」を引き受けることとその「未来」について。アイドル以前に、人間・紫之創としての根本的な価値観や世界観について。創くんたち「Ra*bits」の尊さの根源としての「ハレ」と「ケ」。創くんオリジナルSPPの変化。創ラップの意味。スーツ姿がもたらしたもの。過去イベとの比較。等々についても考えます。
【テーマ、キーワード】
「アイドル・紫之創」〝として〟の存在 / 鏡像、ギャップの統合 /「良い子」と実存 / 創ラップ考 / 「図書室」と創くん / 「明星先輩」とは何か / アドニス的アニミズム / ハイトーンのライトブルーにはライトグレーを / 「ハネた髪」の構造 / パラドキシカルな欲望 / 創くんから見た世界 / 養う・養わない / いま「ここ」 / 「ぼくの好きなこと」 / アイロニー / 「成りたい自分」・「向き不向き」 / 桃の花、桜の花 / 「Ra*bits」電車の夢路 / ロマンティシズムと成長 / 「うさぎの森の音楽会」的転回 / 美しさ / 祈り / 「オリジナルSPP」≠何処へでも此世界の外へ / 「物語」を紡ぐこと / ハレとケの「回転舞台」 / 「ぜんぶ」の輝き / オシゴト・お仕事・推し事・「押し」事 / アラーム、スヌーズ
【目次】
はじめに ~創くんの本当の美しさ
第1章 「アイドル・紫之創」〝として〟の存在
★「紫之創の物語」を紡ぐ ~「リクルートスーツ」考
──ハイトーンなライトブルーには、ライトグレーのスーツの方が
──この違和感、ギャップの根底にある事態
──「物語」に耳を傾ける
──「良い子」と実存
(1) フィーチャースカウト
(2) スタフェス
(3) お菓子の家
★ 「アイドル像」を受け止めて ~「出発新GO!」
──「オーダー・メイド」でも、レディメイドでも
──「アイドル・紫之創」になる
──「昔のぼく」と向き合う
(1) 「良い子」だった過去
(2) 「講堂」で泣いていた過去
(3) 「かわいい」と褒められてきた過去
──(補足)友也くんも
★ 創くんから見た世界 ~いま「ここ」で
──「図書室」にいる創くん
(1) 「ひとり」の創くん
(2) ドーリーナイト
──「ぼくが好きなこと」
──寄り添う「アイドル」
──祈り
──創める、創る
──(補足)「かっこいい」の再解釈 ~「明星先輩」と創ラップ
(1) 「かわいくてかっこいい」
(2) 「明星先輩」という鏡像
(3) 創ラップ
第2章 紫之創の「ハレノヒ」のために
★ハレとケ ~「ぜんぶ」の輝き
──〝ハレ〟と〝ケ〟が「回転」するステージ
──「ハネた髪」の構造
──〝尊さ〟の根源
★ 「Ra*bits」の夢路 ~「ハッピースプリング」から
──「出発進行!」と「出発新GO!」
──「しおり」と「プレゼン」
──「桃の花」から「桜の花」へ
──(補足)みんなのに~ちゃん、みんなもに~ちゃん
★ 応援する/される ~パラドキシカルな願望
──尊い瞬間がいつまでも続いてほしいけど
──養わせてくれない
──「うさぎの森の音楽会」的転回
★ 推し事からお仕事へ ~創くん「オリジナルSPP」の変化
──これまでの紫之創オリジナルSPP
──「ハレノヒSugar Wave」紫之創オリジナルSPP
──「鏡」の国のしののんから
★ あとがき ~本当の創くんの美しさ
【本文一部抜粋】(はじめに~第1章冒頭)
★ はじめに ~創くんの本当の美しさ
創くんセンターのユニット新曲イベント「社会人☆門出を出発新GO!」 が終わって、1月から2月になっても、3月に入っても、 < 中略 > 彼らと同じ季節を追いかけながら、ずっと、あのときの創くんのことを考えていました。
創くん、本当に綺麗だったな……って。今まで見たことがないくらい──いいえ、ずっと見てきたはずだったのだけど、きっと表面的な美しさに目が眩んで直視できていなかったのかもしれません。彼の内面の世界の美しさを。見慣れない「スーツ」姿の奥に、彼の魂の美しさ、〝優美さ〟のようなものが輝いていました。
いつも創くんは、外見的な美しさがあまりにも明るく輝いているがために、眩しすぎて、私は彼の内面の美しさを直視できていなかったようにも思うのです──だとすれば本当に創くんに申し訳ないし、恥ずかしいことです。
こんなふうに申し上げると、いえいえ、創くんがとっても素敵な「良い子」で、心も美しい子に見えるというのは、むしろ昔から有名なことだったのではないか、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、〝幼さ〟(そしてその中にある純粋さ、というよりも〝単純さ〟)や、〝弱さ〟といったものと、この〝心の美しさ〟とは、しばしば区別が難しく、混同されがちなものではないでしょうか。
でも創くんは、幼いから、弱いから、心が美しく見えていたのではなかったのです。むしろ逆。強いから、賢いから、心が美しく見えていたのです。ここがとても重要なところだと思います。
そんな意志の強さ、知性の高さ、といった創くんの、いわば〝本当の美しさ〟を、見慣れぬ「リクルートスーツ」姿の彼が活躍するストーリーを通じて、しっかりと見つめることができました。第1章は、そんな観点から、創くんの存在そのものや、世界を探検してみたいと思います。
ところで、こうして強く賢く美しく、優美に成長している創くんは、これからどんな「大人」になっていくのだろうと、とても楽しみですが……同時にこれは、創くんをいつも見ていて、いつも追いかけていて、見守っている私たちにとっても、ある種の変化を要求するものなのではないでしょうか。なんだかそんな気がするのです。第2章では、この予感の基礎にあるものを、少し掘り下げてみたいと思います。
そんなわけで、イベントが終了しても、私の中ではずっとあの「ハレノヒ」が終わらなかったのです。そして、そうこうするうちに、いつの間にか出来上がった本です。
それではどうぞご一緒に、創くんのことをお話ししてまいりましょう。
第1章 「アイドル・紫之創」〝として〟の存在
★「紫之創の物語」を紡ぐ ~「リクルートスーツ」考
──ハイトーンなライトブルーには、ライトグレーのスーツの方が
Live2Dや、スチルイラスト (=カード才能開花前 )の「リクルートスーツ」姿の創くんは、非常に新鮮で、珍しく……というより、正直なところ……、ライブ衣装「出発新GO!」衣装はとっても華やかでかわいかったものの、それに比べて「リクルートスーツ」姿の創くんは、ちょっと地味すぎるというか…… < 中略 > もっとはるかに美しくて可愛らしく、魅力的に見える創くんの姿を、他にたくさんたくさん、それこそ無数に私たちは知っています。 < 中略 > せめてもう少し明るめのお色、例えばライトグレーのスーツなどを選び、創くんの髪色と同系色のネクタイなどを合わせたら、もう少し印象も違ったのではないでしょうか。
──この違和感、ギャップの根底にある事態
けれども、創くん自身は、今回の「リクルートスーツ」がけっこう気に入っているようです。似合っていますか? と、プロデューサーに尋ねたりしています 。プロデューサーがスーツで働いているのをかっこいいなと思っていたようで、なかなか気に入っている様子ですよね。
< 中略 >
このギャップは、突き詰めれば、周囲のみんなが創くんに何を期待するかということと、創くん自身が何を大事にしているかということとの間にあるギャップです。これは当たり前と言えば当たり前のことですが、どうしても外見が、私たちの興味を惹きます。外見のかわいらしさ・美しさが飛び抜けているために、つい私たちが創くんについて何かを言おうとするとき、どうしても外見のことに比重を置いてしまいます。けれども創くん本人が自己自身のことを考えるとき、そういうことよりも何か別のことに比重を置いている。こうしたギャップが、濃紺の「リクルートスーツ」を喜ぶ創くん本人と、ライトグレーの方が似合うのに、などと思ってしまう私(たち……がいるのかどうかわかりませんが)とのズレを産んでいるのです。実際、本書で後に検討するように、周囲が期待する「アイドル・紫之創」と、創くん自身(「ぼく自身」)との間には、ある種のギャップ、乖離、ズレのようなものがあったようです。それは悩みの種でもあった。そして今回の「体験入社」は、まさにその問題に取り組んでいるようなのです。
創くんは、今回、まるで本当の会社員みたいに変身して「体験入社」ができること、その内的な価値の方に比重を置いてワクワクしたり喜んでるのです。この企画は、華やかな外見をある程度封印することで、かえって創くんの内面の美しさが輝き出る、そういう意味があると言ってもいいかもしれません。創くん自身の内面、より詳しく言えば「アイドル」としてではなく、一人の固有の人生を生きる創くん自身のことを、よりよく理解することができるのではないでしょうか。
──「物語」に耳を傾ける
それでは、その創くん自身というのは結局、何なのでしょう? これは〇〇です、と直接的に簡単に言うことはできないでしょう。そもそもそれはそういう性質のものであって、本当のところは創くん自身にしかわからないことであり、それで良いからです。
けれども創くんはときどき、語る。特に最近は徐々に、過去を語っています。私が思うに、このことが重要です。 < 中略 >
例えば、「出発新GO!」イベントストーリーで非常に印象的だった「夢」の場面。旧ユニット衣装でステージに立つ過去の創くん(「昔のぼく」)を、今の創くんが「観客席」で見ていました。
< 中略 >
ここで重要なのは、創くん自身が、創くんなりに、一つの「物語」を紡ぐことです。だれか〝ひと〟の、ではなく「紫之創の物語」を、創くん自身が語ろうとしている、という点です。「これからも精いっぱい、ぼくなりに紡いでいきますね/『めでたし、めでたし』で終われるような、紫之創の物語を……♪」
「みんな」の、だれかの、「Ra*bits」の、ですらない──そういった〝ひと〟の物語ではない。それ以前の、創くんがこの世界に生きる一人の固有な人間として紡ぐ「物語」なのです。そういう語りを、創くんは徐々にするようになる。
そして、自分だけの「紫之創の物語」を紡ぐことは、「自分らしい」未来へと進むことでもある。創くんが最近、過去を語るのは、そのような意味があると思います。後でお話しするように、創くんは徐々に自分の意志で選んだ「未来」に進もうとしています。実際、先ほどの「夢」の場面では、「昔のぼく」に対して「未来に繋がっていますから」 と語りかけていました。過去を語ることは、未来を語ることでもあるのです。 < 中略 >
だから私たちは、その「物語」に耳を傾けましょう。そうすることによって(のみ)、私たちは、本当の創くん自身、「ぼく自身」を──たとえぼんやりとであれ──知ることができるのではないかと思います。創くんは語ることで、私たちに教えてくれている──のかわかりませんが、いずれにしても私たちは、幸い、それを見たり読んだりすることができてしまいます。だれか〝ひと〟ではなく、創くんが物語ること──創くんが、どのように自分の経験を自分なりに意味づけ、「物語」を紡いでいるのかを、見てみましょう。
──「良い子」と実存
(1)フィーチャースカウト
< 以下略 >
■サークルカットなど(イラストレーターは楽しい)
サークルカット、変形してインスタ用画像。こういうの作るの楽しいな。イラストレーターの使い方、いまだにほとんどわかっていないけれど、なんとなく操作。「整列」は楽しい。あと「重ね順」。