ロマン主義アニメ研究会

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ピュアな男の子を求めて 〜私にとっての二次元の男の子アイドルの魅力を考えてみた

 ピュアな男の子をもとめて。

  

◆浄化されたい

結局、『アイドルマスター SideM』の、二次元の男の子アイドルに私が求めているものは、ピュアさなんだ、ということに気づきました。

  

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(【↑上図】あぁ…もうなんて可愛いんでしょうね…。なんかこう、喉の奥が、ウッとなる。可愛すぎて吐きそうになります。 ──ねぇ、もう本当に可愛いので、可愛いものが好きな人には全員にお勧めしたいくらいです。

 (関係ないですけど、この『〜ライブオンステージ』の、任意の好きなアイドル2人を〝仲良し〟にできるシステムは、本当に良いですよね。)

 

 

『SideM』のアイドル達の歌を聴いていると、浄化されるような、心が洗われて、自分が透き通っていくような気持ちになります。

その歌声に、いつの間にか自分も同一化して、一緒になって歌っている。

 

そうしているうちに、男でありながらピュアでもあり得る、というような希望が持てる気がしてくる。

…それらも一切が二次元が見せる幻想だ、と言われるなら、多分そうなのでしょう。けれども、幻想でもいいから、一時的にであれ、浄化されたような気にさせて欲しいのです。

 

二次元の(アイドルの)男の子は、本当にピュアなのですよ。男性(大雑把な言い方ですみませんが)のもつ汚らしさ、いやらしさ、クソなところが、ないのですよ。

私はそういう汚いものから解放されて、純粋に戻りたい。浄化されたいのです。

 

(二次元の女の子も[作品にもよりますが]、ピュアですよね。だから、感情移入しながら没頭することで、同じような浄化作用があるのですが、いくら感情移入しても、でも、この子は女の子だし…という「壁」にぶち当たるような気もします。もちろん、私は常日頃からピュアな女の子になりたいと願い、頑張って(?)はいるが、どうしても私のベースが男である以上、限界がある気がする。それに、よく考えたら女の子になりたいわけでもない。そうではなくて、ともかくピュアになりたいだけなのだ。)

 

(補足)

ここまで考えて、そういえば、『けいおん!』『ごちうさ』的作品にハマる女性が稀にいるけれども、これも現実の女性(たち)にある嫌な部分が浄化されているからなのかなあ、と、ふと思いました*1 

例えばなんとなく傍目にも、女性集団の生活は、生きづらい人にとっては生きづらいだろうなあ、という気がしていましたから。これは推測ですが。

(『ごちうさ』の女の子たちは、嫌がらせをしたりしないし、恋愛トラブルもないし、変わった子や気弱な子も優しく仲間に入れてあげますよね。──ただし、みんな素のままで異常に外見が美しい、というのがあって、あらかじめみんなが美醜をめぐるルサンチマンから解放されているのだけれども。)

  

(補足2)

『SideM』の次郎さんはじめ、S.E.M.のアイドルたちも好きなのですが、「先生」という包容力ある優しいお兄さん・おじさんたちという意味で、好きなのだろうと思います。彼らもまた、浄化されていて、ピュアな振る舞いをします(道夫は特にピュア)。

(お馬さん好き・ビール好きのおじさん、次郎先生は、飲む打つ買う、と三拍子揃いそうなところですが、当然ながら、買う、の要素はありません(それは嫌だ)。猫カフェがそれに置き換わってるのかもしれないですね(猫なら許せる)。)

 

◆二次創作の捉え方

二次元の(アイドルの)男の子は、ピュアで、いやらしくない…とはいえ、同人誌を開けばいろんなことをしています。もちろん二次創作であるのだから、切り離して考えるべきですが…とはいえ、こういう作品の受容は、二次創作なくして十分にできるのだろうか、という気もいたします(こういったゲームは、アイドルたちの断片的な言動をかき集めて、再構成するという作業をし続けない限り、アイドル達のことがわからないようになっています。そのような再構成の作業はそれ自体楽しいものだから、各自が頭の中で行えばいいものではあるのですけれども、とはいえ、二次創作作家の皆様が行ってくれる「再構成」は、やはりそういう各自の楽しみのための強力な手助けになってくれる場合が多いと思います)。

確かに私は元々、成人向け二次創作はあまり積極的には手にしない方ではありますが、けれども、成人向けの二次創作でも、やっぱり現実の(三次元の)男の持つ汚らしさは、きれいに浄化されている場合が多いと感じます。私自身が現実世界では、(おそらく)ホモセクシュアルではなく、そういった経験もないので、二次創作における男性登場人物達の「行為」は、ファンタジーの領域で、〝空想上の行為〟なわけです。そういう私にとっては、二次創作における彼らの行為は、現実の世界の「汚れ」から逃れている(ように見える)。 ・・・とはいえ、いずれにしても私は、主観的に特にきれいである・ピュアであると思われるような作品を念入りに選択するようにはしています。要するに基本的には、全年齢のもののみを嗜むようにするのが良いのでしょう。

 

◆ライブ等に対する距離

またついでにいえば、それゆえに私は、ライブなどの声優さんが前面に出てくるコンテンツに対して、どのような態度をとるのがよいのだろうと少し迷う部分があります。 

ライブのライブビューイング、アニメのイベント(Five-St@r Party!!)のライブビューイング、には行き、大変楽しみましたし、いずれ現地にも行ってみたいという気にはなりましたが、そのうえさらに、そうした声優さんイベントの映像の円盤を入手することには少し躊躇があります(そもそもライブの円盤は公演ごとに膨大にあって、入手もかなり骨が折れそう、という理由もありますが)。 

声優さんは三次元の人であり、とりわけ男性の声優さんというものに対して、私はどのような感情を持っているのだろうか(あるいはどのような感情も持っていないのだろうか──ピエール君は、中の人も可愛くてよかった、とは思った)。

 

私の場合は、原則的には二次元で完結して、ファンタジーの中でウットリ遊びたいだけなのでしょうけれども、

とはいえ、実際にがんばって演技をしたり歌ってくださる方々のおかげで、このファンタジーは成り立っていると考えれば、

やはりその人たちはどんな人なのだろうということは気になるし、また何より、

直接、その人たちに声援を送ったり、「光」で応援の意を示すことは是非したいと思うのですけれども。

*1: かおり監督:「なんというかこう…リアルな女子高生って結構言葉とか汚いですが/[『ゆゆ式』では]こうあって欲しいと思う理想を地でいってくれてて非常に可愛らしいなって/[中略]/二次元の女子高生っていいですよぉ…実際いてくれたらいいのになぁ/…二次元は素晴らしいですよ本当…」

レポーター:「かおり監督…リアル女子高生で何かあったのだろうか(捨てゼリフのようにっ)」

(津留崎優「制作現場レポートマンガ」, 三上小又[原作], まんがタイムきらら[編]『ゆゆ式TVアニメ公式ガイドブック:情報処理部のライフログ』, 芳文社, 2013, 103頁.)