ロマン主義アニメ研究会

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アイマスって何?(「P」とは何か) ──よくわからないけど、楽しめている

◆私にとってのアイマス

 結局の話、アイマスっていうものが、私は未だにわかっていないのです。元祖の「アイドルマスター」には、アーケードはもちろん、あらゆる形態で、一度も触れたことがなく、今後も触れないのではないかと思います。

 

──『〜 シンデレラガールズ

 私は、「アイドルマスターシンデレラガールズ」(デレマス)の「アニメ」(デレアニ)を見たことをきっかけに、ゲーム「〜スターライトステージ」(デレステ)をプレイするようになった。たまに覗き見をするために、元の育成ゲームの方(モバマス?)もインストールはしたものの、あまりやらなくなっている。それに対して、デレステはそれなりに好んでいて、いまでも継続している。とはいえ、一時期ほどの熱心さは無くなった。一つには、とりわけてお気に入りのアイドルが、自分にとって明らかになってきたこと(端的に言えばロリ組、特に、薫、千枝、みりあ…みんな可愛くて仕方ない)、そして、そのアイドルたちの欲しかったカード(恒常SSR)が手に入り(幸運&スカウト課金により)、ずっと見たかったライブMVを綺麗な衣装でじっくり堪能するということができたこと(およびバシャバシャ写真撮ること)、つまり、ある程度の達成感が得られてしまったことが原因である。とはいえ、限定SSRなども、本当は欲しくないと言えば嘘になるので、手に入るなら手に入れたいと思っているし、もっとレベルを上げていろいろな曲をプレイしたいし、ストーリーも全部読みたい、という気持ちも残っているので、毎日ではないが、1〜2日置きくらいにログインして、何か少しやる、という程度のことを続けている。いまでも稀に課金もする(スカウトチケット系は、どうしてもつい手が伸びる──だからそれに備えて、ヨドバシで安売りしている時にiTunesカードをポイントで買う)。・・・というか、このゲームはこのあたりのさじ加減がすごく巧妙なのだろうと思う。

 

 

──『〜 Side M』

 そしてやはりこれもアニメから入ったのだが、「アイドルマスター Side M」を視聴して以来、すっかり幾人かのアイドルがお気に入りになり、曲やストーリーも気に入ってしまった。アニメでは、最終話のゴージャスなライブに至るまでのプロセス、とりわけ、「ワケあってアイドル」の、「理由[ワケ]」(過去)→アイドルになる(現在)→さらにその先の夢(未来)、というような、このプロセスがとても面白くて、一挙に引き込まれた。本当に軽い気持ちで視聴したものだが、すっかり心惹かれてしまい、何回も見てしまった。そこから、ゲーム「~ライブオンステージ」(エムステ)をプレイするようになった。と、同時に、やはり幾人かのアイドルにすっかり頭の中を占領されてしまうほどお気に入りになってしまい(基本的に可愛い系。ピエール・Beit、次郎・SEM、カフェパレ、巻緒、アスラン、咲、さらに、もふもふ…次郎さんも私的には可愛い系ですよ!)、最近ではこちらの方が起動頻度が高く、ほぼ毎日遊んでいる。ゲームが起動すると、明らかに気持ちが高揚しているのが自分でもわかる。事務所でアイドルが話しているのを見ると、ニヤニヤ、あるいは、ウットリが止まらない。

(限定ピエール特別お衣装SRが得られるイベントの際には、ああ、これがイベント走る、っていうことなんだなあ、と、実感した。…おかねもかかったよ…

 

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(↑これです、これ。これが見たくて頑張った。──はあ、もう、天使すぎていぎぐるぢぃ…。可愛すぎて吐きそう。)

 

 私自身がまだゲームをやり込んでいないということに加え、おそらくこのゲームそのものがまだこれから発展していく余地を大いに残しているもののように思われるので、当分は飽き足らずにやり続けることであろうと思う。ついでにその発展する余地、あるいはゲームに期待することを書き記しておくと;

 

1、「315プロストーリー」に、もっとユニットを増やして欲しいな! 今一番思っていることはこれ。SEMは最近追加されたけど、もふもふ、カフェパレのを読みたい。

(さらに、ストーリー部分に、音声がついたらいいなあ。フルボイスとまでいかなくとも、ところどころでもつけばよいのですが)

 

2、ライブMVのクオリティ。もっと滑らかで、愛すべきものに改良されていったらいいな! 今でも十分愛しています、が、どうしても、すでに慣れ親しんでいるデレステのMVを見た後にこれを見ると、もっと!と欲張りになってしまいます。(だって、ピエール君はもっと可愛いはずなんだもん!!) […今でも十分素敵な王子様ですよ?けど、もっとポテンシャル引き出せるはず!!という意味です。]

 

デレステと比較するのは酷なのでしょうか。私は詳しい事情を存じませんが(私は意図的にそういう生々しい情報をできれば避けたいと思うタイプです、中の人などいない!夢だけ見させて!…と言いつつ、中の人にまったく興味がないというのもまた嘘になるけど)、ユーザー数や資金などが断然に違うのかもしれません。ですので、微力ながら課金を続けていこうと思います。ゲーム内だけでなく、CDも買ったりします。

 

 (ちなみに、リズムゲーム要素は、私はデレステよりこのエムステくらいがちょうどいいです。もともとリズムゲームはそんなに得意じゃないし、ちょっと疲れちゃうので。──あんまり指をパパパッと動かしたり、反射神経つかうゲームみたいなのが苦手。マリオみたいなゲームも昔、人の家でやったりしても、すぐ歩いてくる変なのにぶつかって死んじゃうから、おもしろくなかった。

 

 それから「~Side M」の元のケータイゲームの方もインストールして、「雑誌」を読んでいます。この「雑誌」、書籍化されないだろうか。

 

 

──二次創作

 

 そしてさらに、これらの公式コンテンツと並行して楽しんでいるのが、二次創作です。──私、あんまりエロいのはダメなので、基本的には全年齢です。とはいえ、成人向けでも自分のツボにはまるいいお話のものもあったりするので、薄眼でチェックするくらいのことはして、良さそうなものは入手します。

 

 私の感覚としては、このアイマス界隈の二次創作は、驚くべきクオリティの高さのものがたくさんあるように思います。「あんきら」の本など、もはや一つの文学ジャンルと言っていいのではないか、と思うくらい。深く、内省的で、文学的なものが多い気がします。エムマスの方も、二次創作を探求しています。しっとりとしたカフェパレ本は好きです。

 

 二次創作で心打たれるユニットないしアイドルと、一次作品で特にお気に入りのアイドルとは、ちょっと別だったりするのも、面白いところ。というより、二次創作作家の方々から見て、とりわけ二次創作がはかどりやすいアイドル、ユニット、というものが、あるのかもしれません。

 

 

◆「プロデューサー」/「主人公」/「アイドル」/「傍観者」

 ところで上記の文章では、「お気に入りの」アイドルと記しましたが、どうやらアイマス文化においては、これを「担当」と呼ぶようです。で、「お気に入り」と「担当」とは異なる概念である、という議論もあるようで、確かになるほどと、かなり納得いく部分もあります。

 

──「プロデューサー」って何? 

 この際、さらに考慮しなければならないのは、「主人公」という概念です。アイマスシリーズは、やはり、ギャルゲー(ないし乙女ゲー)の一形態であると、大きな枠組みでは、捉えることができるのでしょう。Pありきで、Pを取り合うというようなゲームである、という側面です。

 ところで、そういうジャンルのゲームにおいては、「主人公」が登場します。では、恋愛シミュレーションゲームの「主人公」と、アイマスの「プロデューサー」とは、どう違うのでしょうか。違うとは思いますが、どのように違うのでしょうか。

 

 これは結局のところ、「プロデューサー」とは何か、という問題につきます。で、私はこれが、未だによくわかっていないままなのです。したがって、これは同時に、「アイマス」とは何か、ということがよくわかっていない、ということです。

 このコンテンツは、明らかに、ユーザーに「プロデューサー」になることを求めるものだとは思います。けれども、私の場合、このコンテンツを楽しみながら、いつもどこかで、「自分はプロデューサーではないのではないか」という思いがよぎるのです。

 

 

──「主人公」に馴染めない人にとって

 このコンテンツが、ギャルゲー(乙女ゲー)の一形態であるならば、私は「主人公」にならなければならないということになりますが、そういったゲームであれば、私はおそらくやっていないし、ハマってもいないと思います。

 

 私は、そもそも、男性主人公(ないし女性主人公)を中心とした、そういったタイプのコンテンツが、基本的にあまり馴染めないタイプの人間なのです。食わず嫌いだけど、やってみたら面白いかもしれない、と思って、かつて挑戦してみたことがあるのですが、どうしても馴染めず、最後まで続かないか、かなり無理をしないと最後までやれませんでした。

 

 「プロデューサー」というのは、こういった「主人公」よりはまだ、私にとっては馴染みやすいポジションのように思うのですが、それでもやっぱりどこかしっくりこないところがあります。それは、やはり「プロデューサー」にも「主人公」とよく似た要素が含まれるからではないかと思います。

 

 

──「傍観者」か、あるいはいっそ「アイドル」になりたい

 

 私の場合、アイマス・コンテンツに接する際、アイドル達をどこからともなく傍観するか、あるいは、むしろアイドルのうちの誰かになっているかのように思うタイプのようです。私にとって「お気に入り」という感情は、傍観者的に気に入っているという意味か、あるいはむしろ、この子になりたい、というような感情です。

 

 例えば「デレステ」では、「プロデューサーさんのおかげで…!」と、親愛度を一生懸命アイドルが伝えてくれるんですけれども、

「ちょ…僕の事はいいから、君が頑張っただけだし、その…、そういうのは仲間のアイドルたちに伝えてあげて…」

と、少し身構えてしまうというか、引いてしまうというか。──人によっては、いやいや、そこを楽しまないでどうするんだ、一番おいしいところを味わっていないよ君は、と言われてしまうかもしれないんですが、実際そうなんです。アイドル達がお互いどうしで勝手に協力しあったり、ワイワイやっているのを見るのは好きなんですが、こちらに話しかけてこられると、ちょっと引いてしまいます。

 

 このあたりは、「〜Side M」の方が、私に馴染みます。アイドルとPとの絆が深まる、というだけでなく、アイドルどうしの絆が深まっていく、という要素があり、それによってライブの演出が変わっていきます。いつも一緒に練習などをさせていると(「プロデュース」していると)、いつの間にか、ユニットを超えて絆が深まっていたりして、「あらこの子たち、いつの間にか仲良くなってる!」と、面白いと同時に、微笑ましく感じられるものです。

(きちんと検証しないとわからないことですが、何となく、「〜Side M」の方が、「〜シンデレラガールズ」よりも、プロデューサーの存在感が希薄に感じます。そして、これくらいの味付けが、私を含めて、人によってはちょうどよかったりするのだろうと思います。)

 

──アニメの視点

 デレマスもエムマスも、アニメでは、アイドル達の頑張る日々を描く、ということがメインだったように思います。これは、どちらかというと日常系アニメの描き方に近いかもしれません。 

 で、私は、デレマスもエムマスもアニメから入った人ですので、おそらくこういうアニメの目線の延長でしか、とらえられていないのだろうと思います。こういうわけなので、「プロデューサー」になるのが、やっぱりなんとなく慣れません。こっちは見なくていいから、君達だけで楽しくやっていて欲しい、それをちょっと横から眺めさせて貰えばそれでいいです、という感じ。

[まさにけいおん的な楽しみ方です。けいおんの部室に謎の男がいたらおかしいでしょ?追い出されます。(厳密に言えばさわちゃん先生とかは、部分的には、男性主人公の代わりの役割を果たしていると言えるのだろうけれども。)]

 

◆いずれにせよ、幸せです

 結論を言うと、私は「プロデューサー」というものを、従ってまた「アイマス」というものを、よくわかっていません。けれども、現実に、日々、デレマスも、エムマスも、とても楽しんでいます。自己流で、独自の楽しみ方かもしれませんが、これで幸せです。

 アイマスは、「本来は」そういう作品じゃないんだ、と言う人もいるかもしれませんが、私はその「本来の」楽しみ方であれば、近づかなかったと思います。また、こういう私のような近づき方も可能であるような余地が、初めから用意されていたのではないか、とも思います(その場合、私の楽しみ方も「本来の」楽しみ方に数え入れて良いということになるでしょう)。

 つまり「プロデューサー」というのは、適度な距離を持ってアイドルたちを見守る人のことで、それゆえ「傍観者」にも、「主人公」にも、圧縮したり膨らませたりできるのでしょう。それだから、「主人公」が苦手な私のような人でも、自分なりの処理がしやすい立場なのではないかと思います。(反対に、「主人公」になりたい人は、「主人公」寄りにふくらませていくことも可能な立場なのでしょう。)

 

 

 

◆(補足)「プリパラ」の「プロデューサー」?

 エムステの「315プロストーリー」や、デレステの「コミュ」(ストーリー)を読んでいると、ほとんどプロデューサーが出てこず、実質的にプロデューサーがいなくても十分お話として成り立つようなものが多いように思う。一応、デレステのコミュの場合、プロデューサーが「アイドルたちとコミュニケーションをとる」ということになっているのだけれども、アイドル同士がコミュニケーションをとっている様子を眺めている、という側面も強い。

  さらに、リズムゲーム部分について、設定上は、プロデューサーが、ライブの指示を出している、ということになっているのだとは思いますが、リズムゲームは実質的には、指でダンスを踊っているようなものに近いので、ユーザーが行っていることは、プロデューサーというよりむしろアイドルの立場になっているような気もします(太鼓の達人は「太鼓奏者」になるゲームですよね? 「太鼓」でも「太鼓プロデューサー」でもなくて…こういう職業があるのか知りませんが。仕事の流儀的ドキュメンタリーに出てきそう)。

 

 実際、ライブに合わせてリズムゲームをするというのは、例えば「プリパラ」のゲームでも同じであるが、「プリパラ」の場合は、明らかに、ユーザーがアイドルになるという形式のゲームである。 

 ちなみに、「プリパラ」のゲームに関して興味深い話を、以前聞いたことがあるので、ついでに書き記しておく。つまり、「プリパラ」のゲームは、「本来は」明らかに、ユーザーがアイドルになることを想定しているものであり、だから私も、「わぁい!これでついに念願の女児アイドルになれる〜〜っ!!」と大喜びし、興奮気味に楽しんでいるのだけれども、ふと冷静に考えてみると、「プリパラ」筐体に集まる大きなお友達は、みんなこんな調子で「心は女児」なのだろうか、つまり私と同じ気持ちなのだろうか。いや、なんとなくみんながそうというわけでもないような気がするが、ではどういう気持ちで熱心に遊んでいるのだろう。というようなことが気になったので、ある機会に、長年プリパラ筐体で遊んでいるという人に「どういうつもりでやっているのですか」と訊いてみた。すると、「プロデューサーになった感覚ですね」という答えが返ってきたのだった。これは大変興味深い答えだった。「プロデューサーがいないはずなのに、プロデューサーになった感覚で楽しむ」というのだから(プリパラにマネージャーはいても、プロデューサーはいない。アニメにおいて紫京院ひびきはある意味でプロデューサーのような立場になろうとしていたとも言えますが…その企ては否定されてしまいます)。しかしそれはそれで、かなり納得のいく発想でもあった。確かに、マイキャラちゃんは自分の分身であると同時に、「育てる」という感覚もあると思います。

 そこで、この取り組み方を、逆転して、アイマスコンテンツに適用してみることもできるのではないだろうか。すなわち、「プロデューサーがいるはずなのに、いないつもりで楽しむ」ということも、十分できるのではないだろうか、ということです。