ロマン主義アニメ研究会

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お姫様と王子様!──『きららMAX』2018年2月号「ごちうさ」&「こみっくがーるず」感想

 年末は忙しく、年明けも想定外に「Side M」にハマりかけたりと、何かと余裕がなかったからあれでしたが、やっぱりどうしても気になったので。もう次号が出てしまうけど。

 『きららMAX20182月号、ほぼ「ごちうさ」のみですが(あとは「こみっくがーるず」)、思うところがありますので、書き記しておきます。

 

 

 

今回の「ご注文はうさぎですか?」は、

キャラソン メグ&シャロ「足音タルトタタン♪」

を、すごく彷彿とさせます。(最新アルバム収録。)

 

「まさかのプリンセスです」

「胸張ってプリンセスです」

 

っていう、歌詞でした。 

この曲、とってもキラキラしてて素敵なんですけど、今回のお話とすごくリンクしちゃいます。

 

 確かにキャラソンはメグとのデュエットで、メグちゃんは今回のお話では出てきませんけど、な~んとなく「出てきている」とも言えるような気がしてしまいます。

 まず、「あんこに使ってるやつ」でカールをまっすぐにしたのは、メグが最初でした(5巻の最後に収録)。メグもくせっ毛に悩んでいるところがあって・・・くせっ毛かわいいのに・・・というか、かわいいのに本人は悩んでる、ってのが、またかわいいんですが。

 またメグちゃんは、シャロに憧れているところがあって、シャロのフルールの制服を見て「歌い出してもおかしくない制服だね」とピュアに思っていました(原作2-13)。キャラソンの「制服が白いドレスに変わる」、という歌詞は、学校の制服のことでしょうけれども、このフルールの制服のこととしてとらえることも可能だと思います。(シャロさんといっしょにあの制服で歌いだすの~、という、メグのポヤポヤと思い浮かべた憧れが、そのまま歌になった、というようにも受け取れます。)

 他方で、学校の制服として捉えた場合(キャラソンそのものは、チャイム、教室、鞄、といった言葉があって、直接には学校の制服のことだろうと思います)、来年度からメグも同じ制服を着ることになりますので、なんとなくまた期待が膨らむところがあります。つまり、今回の連載のお話は、シャロちゃんがリゼ先輩のおかげでこの学校も楽しめるようになってきた、という内容になっていますが、やがてシャロは来年度からはメグの先輩として、リゼ先輩がしてくれたように、今度はまたメグたちにも何かをしてあげる、というような展開に通じる予感がいたします。

 

シンデレラと王子様!!!

シャロちゃんが本当のお姫様みたいで、しかも、一晩限りの、ってところがまた・・・泣けてくる。まさにシンデレラ。そして王子様、みたいなリゼちゃん。ああ、素敵。素敵素敵素敵。(なんか私、どうも王子様というものに非常に弱いみたいです。非常に単純なんですが、どうやらそのようです。)

 

ほら、靴擦れしちゃったシャロちゃんの足を、優しく・・・(13頁)。う~~~NN。素敵。ステキステキ!! シャロ・リゼは、ほんっと、いい。キュンキュンです。

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しかも!!扉絵では、二人ともお姫様になってるんです!!もう、最高だ

(本編ではお姫様と王子様、だったけど、扉絵では二人ともお姫様だなんて ああもういやだわ、素敵すぎるわ。 ここから想像力を働かせると、この扉絵は、最後のリゼの「これからパーティーの思い出一緒に作るんだろ?」のセリフのあと、というイメージのようにも受け取れます。つまり、もうここからは一緒に。だから、一方的な王子様もお姫様も、いないんです。)

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ドレス

シャロちゃんシンデレラの登場シーンですが、

ごちうさにしては、珍しいと思います、実は、こうやってコマをぶち抜いて立ち姿が描かれるのって。他の作品ではよくありますが、ごちうさでは滅多にないと思います。

でもそれくらいしてまで、シャロちゃんのシンデレラな姿を描きたかったんだろうと思います。その価値がありますから。だって、本当のお姫様みたい!! 

 

以前、チノちゃんのパジャマを借りているとき、千夜がこう言っていました。「本物のお嬢様みたいよ」と。今や、パジャマどころじゃありません。

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冒頭で(7頁)、シャロちゃんは、ジャージに、甘兎グッズと思われるTシャツを着ているのも対照的でいいですね。(甘兎グッズTは、シャロはけっこうよく着てるんですが、バリエーションが幾つかあるっぽいですね。千夜は、グッズ作りとかが好きな様子ですので、割としょっちゅうグッズを企画してるのかもしれません。)

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千夜、ココア

 千夜は「魔女の力」と言っていますが(8頁)、確かに、過去の、ハロウィンの謎の魔女ふう設定は良かったし、魔女ふう千夜ちゃんイラストも大変お似合いでした。

 

ココアも、さりげなくいい味を出しています。「リアカー☆」の馬車とか。また、今回のお話のカギになる着ぐるみの勘違いは、ココアがきっかけでしたしね。

 

ココア・千夜のこの「活躍」ぶりは、最新アルバムに収録の、いわば「振り回し隊」のデュエット・ソングがなんとなく想起されます。

 

髪型

シャロちゃん、髪の毛ストレートにすると、実はけっこうあれくらいの長さがあったのですね。

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あと!!ついに正体?が明らかになった、「あんこに使ってるやつ」!!あんなボトルに入っているとは・・・。いや、ああいう感じの、なにか「~剤」という感じのものだろうとは思ってましたけど、やっぱり。

と、いうことは、短めの毛並みなイメージのあんこも、実は、アレ使ってないともっと毛がボワボワなのかもしれませんね。放っておいたらもっと毛足が長くて、うねうねなのかもしれません。どんなうさぎなんだ。

 

その例の「剤」で、メグのわがままトルネード(「生意気天然ウェーブ」)もまっすぐになったし、今回シャロのくせっ毛もまたまっすぐになりましたが、2人とも、もともとのくせっ毛がすでに十分素敵な髪型なんですよね。あれが天然パーマだなんて、本当に素敵な世界。しかも、一生懸命セットしたかのような素敵さなのに、癖っ毛が嫌だわ、と本人は思っている、っていうところがまたいい。こういうの、少女漫画っぽいかも(自分はおてんばで可愛くないと思い込んでいる主人公が、読者から見たら明らかに可愛い、という世界。で、その魅力に気づいてくれる王子様が・・・今回はリゼです、「そのままでかわいいし」14頁)。

 

吹き矢部の部長

吹き矢部の部長、いいですね。また出てきてくれて嬉しいです。

この人けっこう好きで、印象に残ってて、あのお話(「Eを探す日常」)一回きりじゃもったいないな~、いつかまた出てきてくれるんじゃないかな~、と思っていたんですよ。 

あと、やっぱりこの人リゼのことちょっと好きなんじゃないかなあ。「ねえリゼ~ もう一吹きしていかない~?」とか言ってましたよね。それで、即「リベンジだ」と応じているリゼが素直で可愛かったのですが、あのときシャロちゃんが、そんなリゼ先輩を無理やり連れ出していったのも、なんとなく「危険」を感じたからなんじゃないでしょうか。

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着ぐるみの中から

リゼが着ぐるみの中でずっと見守っている、っていうシチュエーションが素晴らしい!! シャロちゃんは、やっぱりパーティーに参加していながら、寂しいというか、不安なんですよね。こんなところに来ていいのかしら、という気持ちがまだある。だから、早くリゼ先輩に見つけてもらわないと、と思っていて・・・けどもう実は最初からリゼ先輩はシャロのことを見つけてくれていて、ドリンクを渡してくれていて、ずっと隣にいてくれていたんです。ああ、なんと美しいのだろう。

やっぱり、こういう陰から見守るという構造ですよね。これがごちうさの優しさです。

 

からまわリゼちゃん

「私がフォローしないと から回ってしまうかもしれませんよ センパイ!」

とシャロちゃんが言います。

 

かわらまわリゼちゃん、というのは、OVAでも出てきたセリフです。

なんとなく、最近OVAを見たばかりの人には、よりピンとくるような会話になっているような気がします。

 

OVAでは、公園でリゼが千夜・シャロに相談しているときに、千夜が言う言葉です。(原作では、リゼは、シャロにだけ相談し、チノが千夜に相談しています。このチノ・千夜の会話で、千夜が「からまわリゼちゃん」と言っています。)

  

魔法は解けてないよ 

「[魔法は]解けてないよ!」

ああ、泣いちゃう。シャロの気持ちになっちゃう。王子様で、しかも魔法使いな、リゼ先輩の台詞です(14頁)。先輩が、解けない魔法をかけてくれたのです。なんという美しいお話だろう。

先ほどのキャラソンから。

24時過ぎても続く 舞踏会 すぐそこにある」

(メグ&シャロ「足音タルトタタン♪」)

 

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こみっくがーるず」感想

るき&つばさの、過去の回想のお話。

 

今回は「姫度高い」昔のつーちゃんの可愛さといったらなかったです。階段から飛び降りた、とか言っていて、なんというか、姫度高い服で、姫度高いお屋敷でおてんばしてる少女の良さといったらないですよね。(こういうの、なんで好きなんだろう。皆さんも好きですよね?)

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あと、るきさんの動物の絵、出てくるたびに爆笑させられます。

というか、この作品の私の密かな楽しみの一つは、キャラたち自身が描いているものとして登場する絵たち。かおす先生のボツネームの面白さはもちろんのこと、ウィング先生の暗黒勇者の「熱い」一場面とか、みきちゃんの女児テイストな絵とか(フーラ先輩の謎少女漫画とか)、あと、ちょっとマニアックなところだと、かおす母の「絵手紙」的なやつも笑わされます。最近だと、爆乳姫子先生のお返事ペーパーも(2017年6月号)。他にも無数にあるんですが、そのような細かい手書き文字つきで描かれているような小さな絵で、この漫画はいつもふいに笑わされてしまいます。(すっごく字が小さいんですが、それがまたいい味を出しています。) 

(余計なことかもしれませんけど、こうやって、キャラのキャラらしさを、キャラ自身の容姿や言動で表現するだけでなく、「キャラが描いたイラスト」で表現するというのは、読んでいる方はとても面白いけれど、描く方としては何か大変そうな、技術を要することのような気がいたします。そもそもキャラたち自身が漫画なのだから、「地の」絵とかぶってもいけないし。)

 

この辺りの面白さは、アニメだとどういう感じになるのか楽しみです(夢に向かって頑張る、という側面もこの作品では素敵なんですけど、あんまりそういう感動的な方向に振り向けすぎないで欲しいなあ、という気がします。私は、こういう手書きテイストの面白さとか、あばばばな可愛さに惹きつけられております)。