ロマン主義アニメ研究会

「ごちうさ論」本、各種、書店様委託販売中です。よろしくお願いします♪ ZIN様 https://bit.ly/2vMxeK5 メロン様 https://bit.ly/2PbXy8v

【2日目・東1・E02a】C93新刊『ごちうさ論:「Sister」の「魔法」〜『Dear My Sister』解釈』のお知らせ

 こんどの、冬のコミックマーケット(C93)で、当会は、次のような新刊本を頒布します。 よろしくお願いいたします。

 

【新刊】

ごちうさ論:

「Sister」の「魔法」 〜アニメ「Dear My Sister」の解釈』(仮)

 

三浦想 

ロマン主義アニメ研究会 

2日目(土曜日) 東1 E-02a

( 2017年12月30日 コミックマーケット93 @東京ビッグサイト

 

 アニメ『ご注文はうさぎですか?』シリーズ(原作、関連作品含む)に関する、考察・評論、というより随想のようなジャンルの本です。文字によるものです。

 

  <※もしまだ『Dear My Sister』をご覧でない方がいらっしゃいましたら、万が一「ネタバレ」の危険がないとは言い切れませんので、この告知記事は、これより先はあまりご覧にならないほうが良いかもしれません。多分、大丈夫だとは思いますが。>

 

 

(表紙イメージ(仮))

f:id:miusow:20171206144508p:plain

  

◆ご挨拶

 前回(夏コミC92)、当会の本『ごちうさ論<基礎編>』を手に取っていただいた皆様、誠にありがとうございました。

 今回は、劇場公開スペシャルエピソード『ご注文はうさぎですか?? Dear My Sister』を軸に据えて、その謎をいろいろ解き明かしながら、そこから『ごちうさ』の全体を解釈してみる内容になっています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 もともと今回の「ごちうさ論」本には、アニメと原作の比較など、収録しようと考えていたテーマの草稿がすでにあり、そしておまけ程度に、今年11月11日から劇場公開の『Dear My Sister』を観て考えたことを書き記そうと思っていたのですけれども、気がつけばあっという間に、後者の『Dear My Sister』の話の分量が増え、ほとんどこればかりになりました。 

 けれども不思議なことに、『Dear My Sister』のことを解釈し、お話ししようとしているつもりが、結局、もともと『ごちうさ』について書き記しておきたいと思っていたことのかなりの部分が、書き記せました。──自分で言うのもなんですが、今回はなかなか、納得のいく仕上がりになりそうです。ぜひ、皆様にも読んでいただきたいです。

 

 『Dear My Sister』には、『ごちうさ』の全体が凝縮されているし、そもそも『ごちうさ』というものが、そうなっている気がします。『ごちうさ』のある「部分」について考えることは、「全体」について考えることでもあり、そんな有機的な仕掛けが、『ごちうさ』にはいつも隠れている。──それがおそらく「何か仕掛けたい!という気持ち」(劇場パンフp.11)と言われているものなのではないかと思います。

 

 今こうして(ほぼ出来上がった原稿を)見てみると、『Dear My Sister』公開後の短い時間で(他のいろいろなことも並行して取り組んでいて忙しかったはずなのに)、よく書けたな、と思うのですが、そんなに無理に短時間で書いたという感じがありません。たぶんそれは、『ごちうさ』及び『Dear My Sister』の構造が、それだけしっかりとしているからだろうと思います。はっきり言ってものすごく忙しかったはずなんですが、心から『ごちうさ』に没頭できて、今回の本作りの時間は、本当に本当に、とてもとても、幸福な時間でした(まだもうちょっとやることがありますが)。こんな形でも幸せをもたらしてくれる『ごちうさ』には、やっぱり感謝です(今まで何回『ごちうさ』に感謝したかわかりません)。ぜひ皆様とも、この幸福を分かち合いたいです。

 

◆内容

 前回の本を改めて読み返してみると、ちょっと書き方が端折り過ぎていたり、少しわかりにくかったのではないか、と反省いたしました(私はとてもマジメな人間なのです)。そこで今回は、もう少しゆっくり丁寧に書いてみました。

 

 それから今回は、この本の大部分において、『Dear My Sister』を観て、素直に素直に、解釈したことを記してみました。極力うがった見方、飛び業的な解釈はしていないつもりです。ですので、逆に言えば、当たり前のこと、「そりゃそうだ、観りゃわかる」、というような程度のものになっているかもしれません。映画を見終わった後、気楽に喫茶店でお話しをしているような感じで、めくってもらえればと思います。──映画が「すごく良かったのにみなさんと語り合えない」(原作2-11, アニメ1-8B, チノ)のはつらいですよね。

 

 とはいえ、ある部分では、ちょっと私なりの、少し変わっているかもしれない見解、だけれども、それなりに根拠はあると思っている見解を、提案しています。主に、最近の『ごちうさ』の“作風”の変化について触れた部分です。

 それは一言でいえば、『ごちうさ』の“優しい世界”を成立させている仕組みが、「ズレの構造」から、「魔法」/「手品」へと、明確化されつつある、ということです。──これは、ガラリと変化したということではありません。潜在的だったものが顕在化してきた、あるいはもっと控えめに、名前がなかったものに名前が付けられた、というようなことです。

 このように、『Dear My Sister』を手がかりにしながら、これまでの『ごちうさ』、そしてこれからの『ごちうさ』を、読み解いていきたいと思います。

 

◆目次(抜粋)

(1)『Dear My Sister』読解 ──そして『ごちうさ』未来パズル

・アニメオリジナルの「ココアの夢」部分の振り返り

・「夢」における謎

 

(2)Sister〜仲間 : カラフルなうさぎたち

・ココアの魔法、世界のココア化

・ココアは、魔法使いか?手品師か?

 

(3)Sister〜楽しませる(サプライズ) : 「お姉ちゃんと呼ばれる人になりたいな」

・以前のココア「お姉ちゃん」観との比較 ──結局ココアはお姉ちゃんになれたのか? また、リゼは?

・チノちゃんの魔法──「巨大ティッピー」、「オモシロ写真」、「花火」

 

(4)「魔法」/魔法の種明かし=「マジック」

・「ティッピー」という“世界との通訳者”を、頭から外して ──チノちゃんの世界観の変化と“作風”の変化

・「見守ること」の秘密、あるいは「ストーカーの輪」

 

(5)Sister〜似ている : 「私が私を見つめてました」(なんで?なんで?)

・リゼとチノ

・鏡合わせのチノとココア ──ボトルの中の冒険心、ココアの不安

・目を覚ますココア ──アニメ1期オープニングの解釈

 

(付録)主題歌・キャラソンの解釈

・セカイのカフェ化とは ──「セカイがカフェになっちゃった」

・「想いの交差点」としてのラビットハウス ──「きらめきカフェタイム」、他

 

 

(今回は、『Dear My Sister』関連で、CDがいくつか発売されましたが(主題歌、キャラクターソング)、これらも本当に良いですし、作品と一緒に噛みしめて味わうと、またいろいろ分かってきますよね。

 『ごちうさ』の場合、キャラソンといえども、本編から独立したものという感じがしません。特に今回は、『Dear My Sister』という作品を広く深く理解するためにも、キャラソン・主題歌は不可欠と考えましたので、キャラソン・主題歌についても、一つずつ、本編と関連付けて、考えてみたいと思います。)

 

◆(おまけに)新刊本の趣旨、『Dear My Sister』鑑賞体験など

  皆様も『Dear My Sister』、(人によってはもう何度も)ご覧になっていると思いますが、多くの方がこんな感じじゃないでしょうか。

 

 1回目、わ〜い、ついに待ちに待った「ぴょんぴょんの日」だよ〜!(人によっては)初日舞台挨拶も抽選に当たったよ〜、グッズもすごい列だけれど並んじゃうし、あとでカフェコーナーも楽しんじゃうからね〜!!パンフレットも忘れずに・・・。そのあと丸井や、『セカイ・カフェ』も、(連動特典がある)あのお店に受け取りに行こう〜。

 お、ついに本編が始まったよ! ああ、兎にも角にも、木組みの街の映像が映った瞬間、ぶわっと涙が…! 動いてる、音楽が聞こえる、みんなの声が聞こえる! ごちうさアニメが帰ってきたよ!(あ、青山さんもちゃんと出てきた。モカさんのロングの御髪、いつもよりさらに素敵です、等々)・・・と、キリがないですが、こんな感じで、久々のごちうさアニメの世界にひたひたと浸っているうちに、1回目の鑑賞は終わってしまいました。

 

 それからパンフレットを読んだり、該当する原作部分を読み返したり、しみじみ思い出して噛み締めながら、関連CDを聴いてみたりして、そのあと、すでに(特典付きなどで)何枚も買ってある前売り券を使って、あと何回観に行こうかな〜、今度は空いているときにも行こう、また色紙も変わるしなあ〜、レイトショーで、ってのもオツじゃない?とかなんとか言いながら、何回も劇場に通って観ているうちに、だんだんと気がつき始める。

 

 あれ、『ごちうさ』ってこんなに組み立てられているお話だっけ? 考え始めると、いろいろ複雑にテーマが盛り込まれていて*1でもいれて飲もうかな、と戸棚に手をかけた時なんかに、急にふと、「あ!あの時のチノちゃんは、実はああ言いたかったのかも!」なんていうようなことに、気が付いたりもする。

 

 『ごちうさ』は心から消えない。時間差で、じわじわと効いてくる。・・・というわけで、(たぶん)深読みのしすぎ!も含めて、一緒にじわじわいたしましょう。──というのが、今回の本の趣旨でございます。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

(↓最後についでに、サークルカット。このときから、少し内容が変わってしまいました。)

f:id:miusow:20171206144705p:plain

 

 

*1:ごちうさ』を、改めて観返しててみると、実はかなりたくさんのことが「ボリューミー」に盛り込まれていることに気がつきます。 ──マヤ役・徳井青空さんのお話し。「[改めて『ごちうさ』アニメ2-8を、一挙放送で観て]ちょっとそれを観てね、やっぱり『ごちうさ』って面白いなって、再認識しちゃったよね。・・・改めて、『ごちうさ』って柔らかくて、落ち着いたふうに見えるけど、ものすごいテンポだな、と思って。・・・場面の切り替えも早くって。結構ボリューミーな感じだったんだなあ、と思ってね。」(「ご注文はラジオですか?? 〜チマメ隊ポポロンラジオ〜」第65羽)、ゆっくり追いかけていかないと、ちょっと置いていかれそうな気がしてきたよ? 次観るときは、あの部分をじっくり見てみなきゃ…というように、何回か観ていうるうちに、初期衝動的な「ぴょんぴょん」がおさまっていくのと反比例して、なぞなぞ?ハテナ?な気持ちが高まってくる。

 

 ここでココアがこう言っているのは、もしかして、あのことが念頭にあったからかも? この時チノちゃんがリゼを見ているのは…? あ、あの「帽子」はアレだ! とか。

 

 『ごちうさ』は、いつもそう。ぴょんぴょんと楽しく遊んでいるうちに、いろいろな不思議とか仕掛けに気がつく。だから、思い切り楽しんだあとも、右から左へと抜けて行かずに、何か引っ掛かりが残って、心から消えない。で、お家に帰って、コーヒー((最近私がひそかに遂行している、“勝手にメググッズ”を見つけるという運動の一環で、ナツメグを(あとシナモンと砂糖も)、コーヒーに入れて飲んでいます。ナツメグは摂りすぎると体に悪いという情報もあるようなので、気をつけていますが・・・。なるほど、確かにメグの摂りすぎは危険かもしれません(魂までモフられる)。