ロマン主義アニメ研究会

アニメに関する考察・・・というより、アニメ等を契機に私が思考した事柄、随想的なものを載せています。またここは評論・随想サークル「ロマン主義アニメ研究会」のHPでもあり、たまに告知等も載せます。

海?外のセカイ?なんか焦る!──『ごちうさ』劇場上映チケットのイラスト&『MAX』2017年12月号掲載分・特典クリアファイル

 近頃、『ごちうさ』劇場上映スペシャルエピソードの、前売り券関連のイラストと、最新号『MAX』2017年12月号掲載のエピソード、そしてそれの付録のクリアファイル、などを眺めていて、思ったこと。

 

◆『ごちうさ』劇場上映スペシャルエピソードの、前売り券関連のイラスト

 いくつもチケットをすでに持っている。しかも、使ったらもぎ取られてしまうから使うのが惜しい、などと考え始めている。

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 つい最近、「ムビチケカード」なるものも手に入れました。この券面デザイン、そして特典のクリアファイルのイラストに、大変心惹かれたからです。

 

 

◆海のある街

 「ムビチケカード」の第2弾の、券面および特典クリアファイルのイラストです。

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 いい絵です。

 

 アニメ絵ではなくて、Koi先生画による映画ビジュアル、ということでしょうか。そういうものは、これが初なのではなかろうか(このイラストは、『MAX』最新号にも掲載されています)。

 このモカさんの遠くを見る感じとか、人物の配置とか、いかにも昔ながらの映画ポスターという感じがして(恐らくそういう雰囲気を狙っていて)、とてもいいですね。気分が盛り上がります。

 

 このチノちゃんの手の中で光ってシルエットになっているのが、マジシャンうさぎですね。魔法少女チノというより、魔法少女ココア。

 

 そして、遠くに「入り江」のようなものが描かれています。『ごちうさ』の世界で「海」というものが明確に描かれるのは珍しいことに思います。

 あんまりそういうイメージがないですが、ココアの実家の街は、海辺の町なのですね。コミックス5巻を見てみると、スクーター2人乗りの場面で、向こうに海が見えます。2人で朝食のサンドイッチをもぐもぐしている場面は、海を見ながら食べているのかもしれません(明確には描かれていない)。

 しかし、これらにおいて「海」の描写は、かなりさりげないです。

 少なくとも、『ごちうさ』の原作カラーイラストとして「海」というものが描かれるのは珍しい気がする。(コラボとかのアニメ絵では何かあった気がします。また原作絵でも、「海中都市」のイメージのイラスト[コミックス2巻扉絵・・・フィギュアにもなったチノちゃんのイラストです]とか、ココアとチノが海に潜って向かい合うイラストなどもありました。ああいったもしも設定なイラスト以外では、珍しい気がします。・・・ごちうさの原作カラーイラストは、そういう「もしも設定のイラスト」が多くていつも素敵なのですが。)

 

ごちうさ」、『きららMAX』2017年12月号

 それで、この「海」というものからの連想で、今度の劇場公開スペシャルエピソードは、既存の原作をベースにしているはずだと思っていたのだけれども、連載の最先端の部分とも、なんとなく緩やかにつながりがあるものになるのではないか、というようにも思えてくる。

 もしかして、今度の劇場公開エピソードは、単に既出の原作エピソードをつなげたという以上のものになるのかもしれない。

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 以下、最新号『きららMAX』2017年12月号掲載エピソードについて、少し見ていきます(まだ読んでいない人は注意したほうがいいかもしれません)。

 

・リゼの4コマ

 リゼが、海に行きたい、チノもボトルシップをよく作ってるじゃないか、と言う。確かに『ごちうさ』では「海」の絵が少ないと言ったけれども、チノは海に浮かぶ船を瓶の中に閉じ込めたボトルシップを作っていますね。

 ボトルシップの趣味がこんなふうにつながってくるとは思わなかったです。今回のテーマからすると、瓶の中から外へと船が出て行くということになるでしょう。ボトルは木ぐみの街で、その「外の世界」にチノたちは行こうとしている。

 かつて、ココアがボトルシップを川に浮かべて遊ぼうと言い出したのは、トンチンカンであると同時に、意味があったんですね。確かにあの日チノちゃんは、部屋の「外のセカイ」に、出て行きましたよね。今度はさらに、街の「外のセカイ」に、出て行こうとしているわけです。

 

 そういえば、「アクリルプレート付き前売り券」のアクリルプレートのイラストも、海賊風の衣装です。海賊風・マリン風の衣装は、従来からもしばしば見られましたけれども、「海」とか「外のセカイ」への航海、といったテーマとのつながりも考えられます。

 

 しかし、劇場公開スペシャルエピソードは、基本的には既存の原作をベースにしているはずだと思っていたので、こうして連載の最先端の部分ともつながりがあるようにも思えてくると、この辺りがどうなっているのか気になります。早く観たいものです。

  

・シャロの4コマ

  シャロちゃんの立ち読みしてる本『世界のカフェ』にも、「世界がカフェになっちゃった」と帯に書いてあります。

 細かいですけれども、ここでも、劇場公開作品と、連載の最先端の部分とが、繋がっています。(ただ、このような、原作の雑誌掲載時にその時々のごちうさ関連の最新の動きが少し反映されるということは、以前からありました。)

 

・メグの4コマ

 ここのメグは可愛いです。めぐ。 いろいろなことが変わっても、メグのこういうところは変わらないでいて欲しいですね。

 この、メグ・チノの、2人とも割とぼんやりしているけど(というか、2人でお話しているとそれが加速する)、たまにチノの方がちょっとだけ気がついていることが多くて、メグに柔らかくツッコミを入れる、というようなやりとりが大好きです。

 

・終盤

 なんだかドキドキする展開です。

 世界、セカイ・・・。「外のセカイ」という言い方も気になる。

 

 だいたい、ごちうさの世界観というのは、木組みの街以外はけっこう謎なんですよ。ちゃんと描かれているのは、ココア実家、キャンプに行った場所、くらいでしょうか。ココアの父と兄たちは「都会」にいるらしいので、「都会」という場所はあるらしい。(シャロちゃんの親御さんの「出稼ぎ」先もそこなのだろうか。)

 そして「木組みの街」は、「街」ではあっても、まだ「都会」じゃないということですね。地方都市という感じか。

 

◆最近の「ごちうさ」のドキドキ感と少し焦る気持ち

 それにしても、どこに「旅行」に行くんでしょう。ワクワクすると同時に、何か焦るような、少し不安なような気持ちにもなる。このお話が今後どうなってしまうのか。木組みの街の日常がどうなってしまうのか。

 つまり、もう私(たち)は「ごちうさ」の木組みの街の日常に慣れすぎて、愛着を持ちすぎていて、これが変化するのが少し怖いという気持ちになってしまっている。──最近のごちうさ連載エピソードは、本当に、そういう意味でもいつもドキドキしながら読んでいる。

 

 でも、チノちゃんはそれを乗り越えつつあるのだから、一緒についていかなければいけない。

 

 ココアの実家に行くのかなあ。(アニメ版では、ココアが「いつか連れて行ってあげる」と誘っていました。──2期11羽アバン)

 それとも全然違う場所? ・・・やはり海の見える場所かもしれません。「海の向こう」かもしれない。

 

 もっと先のことを考えるなら、チノちゃんは、いつか木組みの街を出て行くのかなあ。で、しばらくして戻ってきてから喫茶店を継ぐ、ということになるのかもしれない(「離れてこそ故郷の良さがわかる」というようなことをココアが言っていたように)。

 

 

◆(ついでに)特典クリアファイル

今回の『MAX』特典クリアファイル。美しい。

1年前の11月号~12月号の扉絵ですね。

 

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しかしこうして改めて見てみると、マヤが最近やけに色っぽいですよね・・・。

 

こんなにちっこくてあどけなくて、フサフサのお耳をつけていて可愛いのに、どこか色っぽくて・・・この気持ち、行き場がなくて胸が苦しい。

なんか、Koi先生原作イラストは、いつもこんな気持ちにさせられる。魔力のようなものを持っています。

 

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