miusow’s diary / ロマン主義アニメ研究会

アニメに関する考察・・・というより、アニメ等を契機に私が思考した事柄を中心に、私の個人的な雑記等も書き記しております。

『こみっくがーるず』の魅力:個人的な解説

 『こみっくがーるず』。

私にとって、『MAX』の中で、ごちうさを除けば、最も好きな作品の一つです。

単行本は、このあいだ「3巻」が出ました。

 

しかもなんと、アニメ化するという知らせが。きららフェスタでも少しだけ動いている(ような)映像が流れました。

 

まんがタイムきららMAX』は、最近は主に「ごちうさ」のために、せっせせっせと毎月発売日に2冊ずつ買っているのですけれども(同じもの2冊でよろしいですか、と毎回親切な店員さんが聞いてくださるのだけど)、おかげで、連載中の他の様々な作品に触れて、世界が広がりました(=ハマるものがまた増えてしまいました)。

 

4コマ漫画家の「かおす先生」(萌田薫子、女子高生、『きららケイオス』に時々漫画を載せている)をはじめ、そのほかいろんなジャンルの漫画を描いている漫画家たちが一つの寮(「文芳社 女子まんが家寮」)に暮らしている、というようなお話です。

 

 

 

◆かおす先生

とにかく「かおす先生」が、なんというか、かわいいというか、応援したくなるというか、文字どおり「かおす先生に励ましのお便りを!」送りたくなる感じなのです。

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(2巻p.43 扉絵のかおす先生、かわいい)

  

ダメダメでピュアなかおす先生。自虐的すぎるかおす先生。それでも頑張るかおす先生。

「明るくて友達いっぱいな主人公を描きたいのに…

周りに迷惑しかかけないし 一生友達などできるわけもなくトホホ……」

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(1巻p.33)

 

ですけれども、今回の3巻のエピソードの、次のエピソード(『MAX』2017/4号掲載)では、少し頼もしいような一面も見られます。新しく寮に入ってきた子(美姫)に、意外なところで尊敬され(謎の「薄い箱」で絵を描いていること等)、かおす先生がいろいろ教えてあげるというお話です。

 

また、興味深いのは、4コマ漫画家かつ現役女子高生でありながら、「女子高生が出てくるような4コマ漫画」(=きらら漫画)の世界に憧れている・・・というか、「憧れの対象」になってしまっている(=読者アンケートで、女子高生の描写に「リアリティがない」などと書かれてしまう)、ということ。

「海… 水着…

かわいい女の子たち…

4コマの世界… はあ…」

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(1巻p.109、海回のかおす先生)

・・・このあたりのことも含めて、かおす先生については、改めていろいろ記したいと思います。

 

◆笑えます

テンポ良く、私のツボにはまっているせいか、何回読んでも、大声で笑ってしまいます。(外では読めないです)

最近だと、3巻p. 109〜の、漫画の内容を伝えるために「演じます!」などと突然言い始める翼さんの一連の話は、とても可愛く、面白かったです。無駄に情熱的な翼さん、そして謎の大喝采。なんとも言えない面白さでした。

 

また、2コマ目くらいで、すでにちょっとしたオチがあったりして、笑えることがあります。

 

あと、個人的に注目しているのは、吹き出しの外に、手書きで小さく書かれた文字のところが、かなりの割合で、私のツボを得た、可愛くて笑える内容になっていることが多いです。 ちょっとしたキャプションみたいなものとか、かおす母からの応援の手紙の内容とか、漫画のネームの内容とか・・・。この辺にも注目です。

 

◆可愛いです

絵がふわふわとしていて、大変可愛いです。

 

お出かけ時の服装なども素敵です。

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(1巻p.50、着替えるかおす先生)

 

細かいことですが、扉絵や、かおす先生お出かけ時(1巻)などで、ベレー帽をかぶっているのが可愛いです。手塚治虫のような、おじさんの漫画家スタイルたるベレー帽を、この子たちがちょこんとかぶっている様子はとても可愛いなと(普通におしゃれ女子アイテムでもあるのでしょうけれども)。ミルキィホームズが、探偵らしい服装、おじさん風であるはずの服装を可愛いコスチュームにしていたみたいに、こういうのもいいですね。

 

◆「翼さん」の魅力

それから、他にもいろんなキャラが出てきますが、かおす先生の次に私が気に入っているのは「翼さん」です。ペンネームは「ウイング・V」、少年漫画家

 

いわゆる ボーイッシュなキャラです。

こういうキャラは、もちろん、よくあるとは思いますけど、翼さんは、結構割と本当にボーイッシュ、というか、かなり少年なんですよ。なぜなら、少年漫画を描くために、役になりきっている、という設定があるので。(おそらく思うに、単にボーイッシュなキャラ、という場合、あくまで少女のキャラであるという限界を守らなければならないけれども、翼さんの場合、役になりきっている、という設定があるので、その状態なら、かなり少年っぽく描いてもいいからなのではないかと思います。)

 

(1)だから、けっこう本当にかっこいいのです。

「暗黒勇者」の格好をしてばばーんと登場する翼さんとか。(1巻pp.27-8)

3巻の口絵の翼さんは、謎のかっこよさですよ。羽ペンを二本持って構える翼さん。(──そして!同じ3巻の「あとがき」の、ガーリーな翼さんとの対比ですね。3巻は翼さんイラストを楽しむ巻と言ってもいい・・・)

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(3巻口絵)

  

(2)そして、その上で、滲み出る可愛さ、というのが、たまらなく素敵なのです。

(a) まず、少年的な可愛さがありますよね。

寝ながら話す翼さん。

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(1巻p.33)

 

3巻の表紙がいいですよね。熱く語りかける翼さん、よくわからないが流されてあせるかおす、みたいな。

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 (3巻表紙)

 

(b) でもそれだけじゃなくて、やっぱり時々見られる少女らしさですね。

3巻では、翼さんの実家でのエピソードがありますが、これはよかったです。なんだかドキドキしながら読みました(かおすと一緒に、秘密を見てしまっている、ような)。

 

あとは、小夢ちゃん(少女漫画家)とお出かけ、というエピソードなどで、仕方なく女の子らしい格好をさせられてしまう〜、というような場面。あのちょっと恥ずかしそうな感じとか。男の娘ふうの良さがありますね・・・とはいえ翼さんは、普通にもともと女の娘ですが。(1巻pp.98-9, 3巻p.62など)

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(3巻p.62、少し恥ずかしがる翼さん)

 

まとめますとね、

【翼さんの複合的な魅力】

1 かっこよさ

2 可愛さ

 2a 少年的可愛さ

 2b 少女の可愛さ

 (+2a’ 「女の子の格好をさせらてしまう〜」の可愛さ)

 という、あらゆる多方面のステキ要素が複合されているキャラなのです。

 

翼さんてクールでかっこいいし…

優しくて王子様みたいな時もあるし

むじゃきでかわいいときも…

(2巻p.95)

という、小夢のような気持ちになります。

 

◆「きらら」と少女漫画との関係

作者の方が『りぼん』で以前お仕事されていたようなのですが、そちらの作品も読んでみたいという気になっています。昔、家族・親戚が持っていた『りぼん』を時々読んでいましたが、けっこうギャグマンガとか4コマ漫画も載っていて、それらが好きだった記憶があります。少女漫画誌なので、ギャグなんだけれども、最終的に可愛いのです。

 

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(『MAX』2017年4月号)

・・・そういえば、『MAX』2017年4月号の回(単行本3巻より後のエピソード)での、かおす・みきの二人の会話に関係がありますね。「真・ピュア」(欄外紹介)な美姫ちゃんが、少女漫画誌ときららとはどう違うの?と尋ねます。

似ているけれども違うという、まあ、はっきりとした答えは述べていないですけど、深夜アニメを見ている場面におけるかおす先生の心の中の声が、とりあえずの答えなのかもしれません。

だけれども、同じ作品を見ていても、みきちゃんは、違う感想を抱いています(こちらは声に出して感想を言っている=声に出して「言える」)。

 

だから、漫画家の方にとっては(あるいはこだわり派の読者の方や、なにか「漫画の研究」のようなことをされたい方にとっては)、この「違い」ということがとても大事なのでしょうけれども、娯楽として楽しむ側としては、ゆるやかにつながっているというくらいで捉えておけばいいのではないかと思います。

 

確かに、この号(2017/4号)の『MAX』ごちうさの表紙(メリーゴーラウンドに乗っているココア・チノ、あ〜素晴らしい・・・)は、多分、知らない人が見たら、少女漫画誌だと思うだろうなと、表紙を閉じながら見て思っていました。